
子どもの頃に感じた“歯医者さんへの恐怖心”は、後にそれがトラウマとなって大人になってからも歯科医院へ足が遠のく原因になります。当院では生涯にわたって自分の歯を大切にする心を持ってもらうために、お子さまの気持ちによりそう丁寧な診療を意識して行っております。 はじめてのお子さまには治療の無理強いはせず、まずはクリニックの雰囲気や診療に慣れてもらうまで待ちます。その中で「診療台に座る」「器具に触れる」などの順序を踏みながら、治療に興味を持ってもらえるように工夫しています。決してせかすことなく、お子さま一人ひとりのリズムにあわせて治療を進めていくのが当院の診療スタイルです。
お子さまが歯科医院を怖がる、嫌いになる主な原因は「治療中の痛み」です。痛みを出さないように必要に応じて麻酔を行いますが、麻酔の時の痛みが原因で治療が嫌になってしまいます。なので麻酔注射の際は、痛みに配慮して、
- 細い注射針の使用
- 表面麻酔を行う
- 体温に近い麻酔液を使用する
- 笑気麻酔を使用する
を徹底しています。これらのことを用いてお子さまが歯科医院に通いやすように心がけております。 また、生えたばかりの子どもの歯は未熟でやわらかく、虫歯に対する抵抗力も弱いのが特徴です。さらに6歳を過ぎたあたりから乳歯と永久歯が混在しはじめると、歯並びもふぞろいになるため汚れがたまりやすく、歯みがきもしづらくなります。したがって永久歯がある程度生えそろうまでは保護者の方がしっかり管理をおこない、虫歯を作らないようにするのが大切です。
笑気麻酔とは??
笑気麻酔とは笑気(亜酸化窒素N2O)と医療用酸素を混ぜた気体を鼻から吸入する鎮静法(笑気麻酔鎮静法)です。
少し眠くなるような、お子さまの緊張、恐怖心を和らげたり痛みを感じにくくする作用があります。副作用は少なく安全性が高いためお子さまのお体に負担が少なく、また効果の消失も速やかで治療後の回復、帰宅が早いことも特徴のひとつです。保険治療の際は保険適用内でお受けできます。ただし、笑気麻酔が使えないお子さまもいらっしゃいますので詳しくはスタッフにお尋ねください。

虫歯治療になかなか馴染めずに治療が進められない、虫歯の進行を抑えたい時にはサホライドには呼ばれる虫歯の進行を抑制させるお薬を使用します。(あくまでも虫歯の進行を抑制させるためのお薬で虫歯自体がなくなっているわけではありません。)虫歯の進行を抑制し、さらに治療に慣れて最終的にきちんとした治療ができるようになったら再度虫歯治療を行います。しかしサホライドのは大きなデメリットがあります。それはお薬を塗った部位が真っ黒に染まってしまうことです。この染まってしまった部位は歯ブラシで落とすことはできず、お子様が笑った時などに黒く染まっている部位が目立つこともあります。そのため、サホライドを使用する際はご家族、保護者の方の同意が必要になります。